日本では少子化が懸念されていますが、その現状とは裏腹に未婚の人は増加傾向にあります。
その中で、増えてきているのがパートで働く独身の女性たち。実際、当人も不安や悩みを抱えている場合が多いです。
そもそもパートという働き方は、主婦が家計を助けるためのもの、というイメージが根強くありました。それが独身女性にとっては、職場で立場的に少々居心地の悪い思いをする原因ともなっているのです。
まだ若くてやりたいことがある、という人にとってはパートという働き方はうってつけです。夢に向かって勉強する傍ら、パートで働いて生計を立てる形は一般的ですし、回りから見ても違和感がありません。
また、40代以降の女性であれば親が高齢で介護が必要、というケースが少なからずあります。
その場合は正規雇用で働くのは逆に難しく、あえてパートを選ぶ人もいます。このように目的や事情があればパートという働き方はメリットが大きいのです。
ただ、シビアな話としてお金の問題は常に付きまといます。
仮に時給1000円、一日あたり8時間を週5日4週間パートで勤務したとして、月の稼ぎは概ね16万円です。ここから税金や保険料などを払って手元に残るのは13万円程度でしょう。
通常の生活をしたとしても家賃、水道光熱費、食費でほぼ使いきってしまう金額ではないでしょうか。貯蓄するにはかなりの努力が必要と言わざるを得ません。
この経済的な面がパート勤務をする独身女性にとって深刻な悩みになっているのです。将来に対する不安は現在の幸福度にも大きく影響します。もし、今後ずっと独身で生きていくと決めているのなら、なにか将来的に武器になる資格等を持っていた方が今後のためになるはずです。
独身の人のメリットは、自分のためにお金も時間もしっかり投資できることです。ある程度の年齢になってくると、親の介護などに関わる可能性が高まるため、できるだけ早いうちから自分の強みを作っておきましょう。